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2003.10.12

なにもかも笑うに限る、王道の喜劇『釣りバカ日誌14』

西田敏行はウマいっすねえ。
井筒監督渾身の力作『ゲロッパ』といい、テレビドラマ『白い巨塔』といい、
喜怒哀楽硬軟と、なんでもござれじゃないですか。
喜劇ほど難しいモノはないと言われているのに、
コメディアン以上の笑いを取ることが出来る役者さんなんですよね。
西田敏行のトレードマークといえば、
『池中玄太』シリーズ以来見せている、頭の毛を逆立てパンツ一丁の姿。
今作でも、半ケツまでさらす勢いでしたよ。
何でこのシーンでこの姿なんだという、不条理な可笑しさもあるんですよね。
動の西田といえば、静で見せていたのが三宅裕司。
さすが舞台でコメディ畑を歩いてきただけあって、
リアクションというか佇まいが、面白さを醸し出してくれてましたよ。
酔っぱらって、一人暮らしをしている家に帰って、
寝るまでの流れは、流石と言わしめられたほどの絶品でしたね。

…といってはみたモノの、流石にパワーダウンは否めないんですよ。
日本全国津々浦々で上映されていた『釣りバカ』も、
今は、テレビ放映での2次収入を頼ってか、細々と上映している形だし、
三國連太郎や谷啓という、釣りバカファミリーも高齢化の煽りを受けてか、
ハマちゃんとのドタバタの絡みが少なくってきて、寂しい限りになってますしね。
でも、少ないながらも、ここぞというファミリー総出のドタバタシーンでは、
おもいきり、笑わさせていただきましたよ。

今回目を引いたことは、中だるみがしましたねえ。
西田敏行と三宅裕司がバーを舞台にして、
ミュージカル調に己の心情を、歌に表現して熱唱しているシーンがあるのですが、
どうも、オイラには合わなかったなあ。
あと、脚本に古さを感じてしまう箇所も多かったんですよね、
笑いを取るシーンでは、伝統的なズッコケシーンを入れるのはいいんですけど、
柱となるストーリーくらいは、もうチョット、
平成の世の設定に合わせた方がいい感じがしますね。

1年に1度くらいは、自分の日々の辛さ・悲しみを棚に上げて、
自由奔放にサラリーマン世界を飛び回る、
ハマちゃんに思いを寄せて笑うのもいいと思います。
年々言論統制が激しくなって来ている世の中で、
堂々と“バカ”とタイトルに付けている作品なんて、そう、お見かけしませんって。

追伸:鈴木建設社歌を聴く事がなかったのは寂しい限りです。

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