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2003.09.17

考えれば考えるほど深みにハマる『アダプテーション』

ん~・・・、なんていえばいいんでしょうねえ、この作品。
一言で表現するならば、さすがは『マルコビッチの穴』で、
トンでもない世界観を見せ付けてくれた、スパイク・ジョーンズ監督に、
チャーリー・カウフマンの脚本とでも言うんでしょうか。
この書き方は、明らかに逃げの姿勢なんですけどね。

ストーリーが、単純じゃないんですよ。
いかようにも考えることができる作品で、
考えれば、考えるほど、深みにハマっていくんですよね。
だまし絵って、あるじゃないですか。
永遠に水が流れているように見えるってヤツ。
頭ん中が、あんな感じになってくるんですよ。

実際は、そんな複雑なモノでもないと思いますが、
順番に、パズルを紐解くように考え始めると、
自分自身で、勝手に、迷路の中に突き進んでいってしまうんですよ。
時間が経つほど、この映画に関しては、ゴチャゴチャになってくるんですよね。
とはいうモノの、難しすぎてイヤになるってワケでもないんですよ。
ほどよい難解さとでもいうんですかね。

双子二役を演じている、ニコラス・ケイジのすっとぼけた演技は絶品でしたし、
観ているうちに、この映画は、
ニコラス・ケイジが扮する、脚本家・チャリー・カウフマンが書いた、
脚本の映画化だとはピンとくるんですよ。

ちょっとわかりづらい書き方ですね。
『マルコビッチの穴』の脚本で大成功を収めた、チャーリー・カウフマンが、
『蘭に魅せられた男 驚くべき蘭コレクターの世界』という、
本の脚色を依頼されるお話なんですよ。
ところがチャーリーは、アイデアがまとまらず行き詰ってしまい、
女性を見ては、不埒な妄想のターゲットにしてしまう始末なんですよ。
挙句の果てには、脚本に自らを登場させることを思いついてしまう。。。
というのが、簡単すぎる流れでして、
結局は、チャーリーが書いていた脚本を映画化しているんですよ。

ただ、この登場人物というのは、チャーリーの双子のドナルドを除いては、
内容はオイといて、実在する人物なんですよ。
そんな情報を頭ん中にインプットすると、
なにが作り物で、なにがリアルか、わけわかんなくなってくるんですよね。

これが、作り手の狙いだと思うんですけど、してやられてぁ~って感じですね。
なにはともあれ、この不思議な感覚、味わってみるべしだと思いますよ。
なかなか味わえない代物ですよ。

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